今回はシェーカースタイルのダイニングのご紹介です。
テーブルもチェアも無駄のないシンプルなデザイン。
デンマークのボーエ・モーエンセンのデザインのものです。
端正なデザインで背筋が伸びるような印象です。
デザインのルーツを辿るとシェーカー家具に行き着きます。
少しシェーカーのお話しを・・・
キリストから派生した宗教のシェーカー教。
宗教ではありますが、独自の文化を築き、コミュニティを作り、俗世とは切り離し自給自足で暮らしていました。
その中で、家具の製作も盛んに行われ、利益のためではなく、ただただ美しいものを作ることに真摯に取り組んでいたそうです。
シェーカー教が生みだした家具は簡素で無駄がなく、実用性に富んでいます。
その考え方、デザインを汲んでモーエンセンが生み出した家具はこれほどにも美しい。
このテーブルは140×90cmと小さなサイズですが、中央に脚がある為またぐように椅子を置くことで、ギリギリまで、というより幅以上に広く使うことができるのです。
こちらは1947年にデザインされたテーブルで、当時、簡素化した生活スタイルが主流となっていたデンマーク。一切の装飾を省いた非常にシンプルでコンパクトなこちらのテーブルはデンマークで都市生活を送る方々に大いに受け入れられたデザインです。これは現在の日本人の目指すミニマルな生活の目指すべきダイニングとも通ずる部分があると思います。
デザイン的にも「和」と非常に相性が良く、和をより引き立たせてくれるデザインでもあるので、是非日本の美しさを取り入れた空間にも合わせてください。
また、端正で素朴な美しさが特徴のダイニングセットですが、照明や小物をクラシックなデザインや女性的なものを合わせるとまた上品なインテリアを作ることができます。そう言った意味ではシンプルで万能なデザインとも言えますね。
【シェーカーの格言】
・全ての力は形態を生む
・調和の中には大きな美がある
・美は有用性に宿る
Tanbata.