今回はチェアだけのお届け。
FILT.を昔から見ていただいている方はこの空間をご存知かもしれませんが、こちらはFILT.のデザインを手がけている小嶋の自邸です。
家が完成して、しばらく経っていますテーブルもあり、そこにチェアを。ということですが、彼ら夫婦はマルニ木工、ジャスパー・モリソンデザインのLight woodを選択しました。
ジャスパー・モリソンはスーパーノーマルをテーマに多くのプロダクトを生み出しています。この椅子もやはり至極シンプルなデザインです。
椅子は人の体重を支えるもの、心地よくなくてはいけないもの。そのため、その設計は非常に緻密で「建築」に例えられることもしばしばあります。
倒れないための柱があり梁がある。それをいかにシンプルに美しく見せるか。それってシンプルなデザインであればあるほどすごく難しいことだと思います。
Light woodは軽量化し、あえて構造が透けて見えるようなメッシュを採用しています。
これがとても斬新で美しい。もはや「スーパーノーマル」では無い気がしますが。
これがとても建築的で面白く、建築好きな方が求めるチェアのような気がします。
最近では雑誌でも著名な建築家の自宅にも登場することが多いですね。
今回Light woodについて書きましたが、椅子にはとても個性があり、それだけに、自宅の1脚を決めるのはとても難しいことだと思います。
やはり小嶋夫妻も建築めぐりをするほど建築好き。ミニマルなデザインも好きなので彼ら“らしい”1脚です。
空間コーディネートでお話しすることも多いですが、お話をして、その人らしい椅子を見つけるのもこの仕事をしていてとても楽しいことだなぁと思います。
自分らしい一脚。
そんな目線で家具選びを楽しむのも良いと思います。
Tanbata.