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家具のオイルメンテナンス


「無垢の木で作られた家具は年月を重ねるとどんどん味がでる」なんて言いますが、良い味を出すにはしっかりとしたお手入れが必要です。

今回は現在主流のオイル仕上げの家具のメンテナンスを写真を交えてご紹介したいと思います。

用意するもの:家具用オイル(今回はリボス社アルドボス)、Tシャツ(綿)の切れ端×2枚、タオル、(紙ヤスリ#240、#400)

リボス社のオイルは個人的にムラになりにくく、使いやすくて愛用しています。樹種との相性等含めて、使うオイルは家具の販売店にご相談ください。

では早速作業開始。

▷1.水を湿らせた固く絞ったタオルで木目方向に拭いていきます。その後、乾拭きを同様にします。

これはホコリ等を取り除く作業です。

15分ほど放置して乾くのを待ちます。

▷2.オイル塗り

Tシャツの切れ端にオイルを染み込ませます。オイル購入時に布がついている物が多いので、もちろんそれで構いません。

木目方向に沿って薄く均等に伸ばしていきます。ふちが特に塗り残しが多いので、気をつけると良いと思います。

量に関して、どれくらいかニュアンスをお伝えするのは難しいですが、一度天板の裏面で前日に試してみるのも良いかと思います。

上からの角度で見ている事が多いですが、見る角度を変えて、光の反射を見ると、塗りムラがよくわかります。

実は、この段階でオイルの塗り過ぎやムラは多少でしたら問題ありません。

塗り終えたら15分程放置。

▷3.拭き取り

この作業がとても大切です。

Tシャツの切れ端2。こちらを使って、オイルを塗った天板を拭き取っていきます。

塗った時と同様に木目に沿って結構ゴシゴシ拭き取っていきます。15分放置したので、木に必要な分は吸収されています。天然の木なので、よく吸い取る所とそうでない所や、塗りムラがあります。それを均等にしていく作業です。この作業をしっかりやれば仕上がりがとても綺麗になります。

▷4.一晩放置

きっと見違える程綺麗になっています。

一晩放置したら完成です。放置時間の目安は季節や気温、天気によっても変わります。オイル購入時に説明書に記載されているので、そちらを参考にしてください。

オイルメンテナンスの目安は年に2回と言われますが、何度かメンテナンスをつづけると「テーブルの表面がカサカサしてきたな」と感じられるようになるはずです。

無垢の木のテーブルはしっかりメンテナンスを続けることで本当に綺麗に経年変化をしてくれます。傷やシミも含め、どんどん素敵に育ててくださいね。

安価な家具や◯◯風と変に加工がされた多くの物は時間が経てば劣化していってしまいます。無垢の家具は本当に熟成され、そのご家庭だけの味に育っていきます。

また、オイルが染み込んだ布は自然に発火してしまう危険があります。水に湿らせて捨てるなど、必ず説明書を読んで正しい処分をしてください。

【番外編】

小さな傷はヤスリで直せるなんて聞いた事があるかと思いますが、メンテナンスの方法はこうです。

オイルメンテナンスの前にこの作業をやります。

ヤスリは#240#400と番手があります。番手が大きい程目が細かいです。

今回は#240番(粗い)でまず大まかに削ります。こちらも木目方向に。

次に#400番で滑らかにしていきます。周囲とも馴染ませます。さらに細かいものを使っていくと丁寧ですね。

ただし、この作業は樹種によってはヤスリの傷が目立ってしまったり、木の色がムラになったりしてしまう事も多々あるので、あまりオススメできません。

また、打痕は水を湿らせた布を当てる、更にはその上からアイロンで熱を当てると膨らむ事もありますが、同様に素人の方にはなかなかオススメできません・・・

やはり、傷等も味と思って育てるのが一番ですね。

今回のやり方は「参考」程度にしてください。購入時の仕上げの仕方や、オイルの種類、樹種によってもやり方が違う場合がございます。

必ず、販売店にメンテナンスの方法を確認してからご購入ください。

また、オイル購入時に説明書が必ずついている・・・はずですので、必ずそれに従ってください。

Tanbata.


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