ダイニングチェアを探すときに、どんなデザインか、座り心地はどうか?という視点で探しますよね。もし、もう一つ考え方を増やすとしたら「ダイニングで過ごす時間はどのくらいか?」ということではないでしょうか。
どういう事か、北欧インテリアで考えていきたいと思います。先ずはダイニングで過ごす時間が長い方から。
【1時間超】ダイニングはご飯を食べる場所。そこで過ごす時間が長い方、例えば食後、お酒を飲んだり、珈琲を飲む時間があったり。ゆったりくつろぐ時間が長い方は肘付き(アーム付き)のチェアが良いですね。
やっぱり背もたれにもたれて、ゆっくりくつろぎたい。一つ上のラウンジのようなくつろぎをつくってくれます。また、デザイン的にも弧を描いたアームチェアはゆったりとしたイメージの空間づくりができます。ダイニングが視覚的にもゆったりとしたイメージになりますね。
出典:スカンジナビアンリビング
【ダイニング時間:30分】次に標準的な人。ダイニングではご飯を食べて、その後はソファでゆっくりくつろぐという方はアームチェアはむしろ座る時に引いたり入れたりの動作が大きくなったり、導線(通路)の邪魔になったりします。しかし、やはり食事の時だけでも座り心地の良いチェアを選びたいですね。
写真はハンス.J.ウェグナーがデザインしたCH33というチェア。シンプルですが、細部まで美しい曲線でデザインされたチェアです。背中のあたりも良く、すっきりとしたデザインですが、座り心地が抜群です。
ダイニング時間30分のチェアはデザインの幅も広いので、お好みでお探しください。チェアでインテリアのイメージがグッと変わるので、選択肢が多い分、大変かも知れません。
【ダイニング時間:15分】家事や育児で忙しい。分刻みの仕事で食事の時間が短いという方は例えばJ39というチェアを。まっすぐ伸びた背もたれは背筋を伸ばしてくれ、姿勢を良く食事をとる事が出来ます。忙しいとはいえ、食事は丁寧にとりたいもの。そんな方にオススメです。
出典:スカンジナビアンリビング
ボーエ・モーエンセンデザインのチェアはデザインも凛として美しい。インテリアも端正なイメージにしてくれます。
このように、過ごし方によって、選ぶチェアは変わってきます。しっかり意識をして選べば、過ごし方に合ったその人のイメージにピッタリのインテリアになるという事です。また、過ごし方とインテリアのイメージが合っていれば、そこがどこよりも過ごしやすい、最高の空間となります。
是非、デザインや座り心地だけではなく、そこでどれくらいの時間を過ごすかを考えてチェアを選んでみてはいかがでしょうか。
Tanbata.