北欧の暮らしって素敵なインテリアの中で素敵な器を使った食事をして、なんだか暮らし全体がオシャレで豊かなイメージがありますよね?ではなぜそんな素敵な暮らしが送られているのか、デンマークを中心に考察していきたいと思います。
出典:http://europa.eu/abc/maps/members/denmark_en.htm
デンマークは欧州大陸に連なるユトランド半島と大小406の島からなる本土と、フェロー諸島、グリーンランドで構成されています。
地図で見ていただいてわかる通り、ほとんど海で囲まれていて、なおかつとても平坦(最高地点173m)でとても資源が乏しい国です。そのため、物資を輸入→加工→輸出という流れが多くなり、加工技術が非常に優れています。
そのため、精度の高い、ヴィンテージになりうるすばらしい家具が多く存在するのでしょう。
気候に関してですが、イメージにはないかもしれませんが、デンマークは雨が良く降ります(年間121日が雨)。 また、冬は日が短く、日の出が朝8時45分、日の入りが15時45分と日照時間が7時間しかないのです。気温も低く1月2月の平均気温は0℃しかありません。このように、気候に恵まれているとはとても言えない国の為、家で過ごす時間がとても長いのです。そのため、「家の中で良い時間を過ごす」という意識がとても高いと言えます。
だから、体に触れるものは良いものを。
長く使えるものを。より気持ち良いものを。
10年後に更に味が出ている家具を選ぶのでしょう。
素敵な空間にしたいという意識は高いから「◯◯さんちはYチェアを買ったそうよ」「わたしはいつかルイスポールセンのアーティチョークが欲しいわ」なんて、自然とインテリアの話になる事が多いそうです。
また、非常に物価が高く、必然的に家で食事をする事が多くなります。
出典:www.instagram.com (@yosshii0805)
家で過ごす時間が長ければ食事も豪華になりますね。きっとお客様を呼ぶ事も多いでしょう。食事にこだわって、食事が素敵に見える器を集めて、もてなして。
資源や気候に恵まれた国では無いからこそ、「インテリアを素敵にしよう」「暮らしをより豊かにしよう」という意識が高くなりました。そして、多くの人が素敵な暮らしをしていて、それを見習って「北欧インテリア」という括りができたのでしょう。素敵なプロダクトより、高価なものよりその意識がなにより大切な事ではないでしょうか。
Tanbata.